柔術の試合の見方 — ADCC・IBJJF観戦ガイド
見る目がつけば実力も伸びる。ADCC・IBJJF・Polarisは何が違うのか、初心者の目にも見える観戦ポイント4つ、見ごたえのある試合の選び方。
サッカーを習うとサッカーの試合が違って見えるように、柔術も見る目がつくと実力もついてくる。 でも初めて試合動画を再生すると、二人が抱き合ってもぞもぞしているようにしか見えない。何を見ればいいのか、どの大会が見ごたえがあるのかをまとめておく。
まずは大会の種類から — 何が違うのか
- IBJJF(ムンジアル・パンアメリカンなど) — 道着柔術の本流。ポイント制なので戦略的で緻密な試合になる。教科書的な技術がいちばんよく見える舞台だ。ポイントのルールを知って見ると面白さが3倍(ポイント制の解説は必読)。
- ADCC — ノーギグラップリングのオリンピック。2年ごとに開かれ、レスリングとレッグロックが飛び交う最高レベルの激戦だ。「柔術でいちばん面白いのをひとつだけ」と言われたら、たいていこれを勧める。
- Polaris・WNOのようなスーパーファイト — スター選手同士の一発勝負のイベントマッチ。入門用に最高だ。
初心者の目にも見える観戦ポイント4つ
- 組み手争いを見よう。 試合の半分は袖・襟・手首をつかみ合う戦争だ。どちらが自分の欲しいグリップを先に完成させるかを見れば、次の攻撃が予測できる。
- 腰の向きを見よう。 ガードプレーヤーの腰がずれる方向が攻撃の方向だ。手より骨盤を見るのが上級者の観戦法。
- 「なんで動かないの?」の時間こそ本当の戦いだ。 止まっているように見える瞬間は、互いの力が拮抗している状態。解説付きの動画なら、この時間の説明を集中して聞こう。
- 自分が習った技を探す。 今週ニーカットを習ったなら、ニーカットをする選手を探してみよう。「ああ、あのディテールはこのためにあるのか」となった瞬間、ドリルが変わる。
何から見るか — 失敗しない選び方
YouTubeに公式ハイライトがたくさんあるので、お金をかけずに始められる。自分の階級・自分のスタイルの選手を一人決めて研究するのがいちばん得るものの多い観戦法だ — 大きい選手の試合は大きい人のゲームだから、小さい人がまねしても通用しないからね。それと、決勝より準々決勝・準決勝のほうが熱いことも多い。決勝は互いに慎重になって、10分間ずっと組み手争いということもある(それも知ってみれば面白いけど)。
出典:IBJJF Rule Book(得点ルール) · ADCC(2年ごとに開催)
生観戦が最高だ
地元の大会を生で見に行くと、動画とはまったく違う — マットのすぐ横で感じる緊迫感、セコンドの指示の声、道場仲間の応援まで。大会日程で近くの大会を探して見に行ってみよう。見ているうちに出たくなるはずだ。
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